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ゆっくりカタツムリのように。そこから世界が広がるはず。

電車で立っていると、よいことがたくさんある

運動のトレーナーたちは、全身の筋肉バランスを鍛えて整えるために、

バランストレーニング」をメニューに加えることがよくあります。
 
このトレーニングは、バランスボールやバランスディスク、ムービングディスク、
バランスマット、バランスボールミニ、ストレッチポールといった、からだがグラグ
ラと不安定になるツールをよく使って行います。

 

からだが不安定になる環境をわざわざつくり、これだけのツールを使ってトレーニ
ングする種目が何十種類とあるのですが、それはつまり、からだがグラグラした状態
でトレーニングを行うと、ある一定のからだの機能が高まるからなのです。
 
最大のメリットは、関節の安定力が高まることです。

 

たとえば、骨盤の両サイドには凹みがあり、そこに大腿骨の先端が入る形で股関節をつくっています。

 

足を大きく持ち上げたり曲げ伸ばしたりする時は、大腿四頭筋(ももの前の筋肉)や
ハムストリングス(ももの後ろの筋肉)、大臀筋(おしりの筋肉)などの大きな筋肉
が働いています。その動きをスムーズにするのが股関節です。

 

関節というのは、骨と骨が密着しているのではなく、スムーズに動かせるように必
ず「遊び」があります。半面、遊びがある以上、しっかり固定させているのではない
ので不安定な状態だともいえます。
 
人間は絶妙なバランスで、その不安定な状態のなかで自然に活動できているのです
が、遊びの許容範囲を超えて、やってはいけない方向に動かされてしまうと、関節が
はずれてしまったり靱帯を損傷してしまったりするのです。
 
とくに骨盤は、動かさないでいるとその周辺の筋肉が衰えて硬くなりがちです。骨
盤を正しいポジションに保っておくのがむずかしくなり、遊びの許容範囲を少し超え
て股関節や腰椎などの関節がズレてしまいます。

これが歪みにつながります。

そうならないためには、日頃から関節周辺の筋肉を動かすことが大切です。
 
関節を安定させる筋肉は全身にたくさんあり、それら小さな筋肉群を総称して「ス
タビリテイマッスル」といいます。

 

これらの筋肉を強化すると、関節が安定してきます。関節が安定すると、そこでは
じめて正しい動作ができるようになり、ケガのない、転倒を防ぐからだの動きが可能
になります。

 

あえて不安定なところでトレーニングをするのは、こうした理由からです。
 
運動トレーナーの役目は、見せる筋肉をつくることだけではなく、より機能的な、
安定したからだをつくることで、健康なからだ、いくつになっても衰えないからだを
つくることも大きな仕事です。

 

ですから、アウターマッスルも大切ですがインナーマッスルもしっかり鍛えることを重要視しているというわけです。

 

関連参照:

健康ライフのヒント集 

つまらんことでしょうか

スリムさんの感想 
わからんこと 

侵略的外来種?

最近、侵略的外来種という言葉を耳にすることがあります。

 

これは、主に海外から人が持ち込んだり積み荷に付いていたりして入ってきた生物のうち、もともと地域にいる生物を食べたり生息地を争ったりして自然環境や人々の生活に悪影響を与えかねないものをいいます。


国が指定することになっているが、今月その候補のリストが発表された。
それによるとオーストラリア原産で噛まれると毒で筋肉が麻痺するセアカゴケグモや、農作物を食いあらすアライグマも入っています。


法律で輸入や飼育が制限されているけど日本に住み着いてしまったものもある。

 

今のところ424種で、すでに対策が必要になっているのは305種類だといいます。


セアカゴケグモやアライグマのように、急いで取り除かなければならない「緊急対策外来種

中南米原産のグリーンイグアナなど、その次に対策が必要な「重点対策外来種

・むやみに野外に放さないように呼びかける「総合対策外来種

 

に分かれている。

 

来年2月に侵略的外来種を正式に指定する予定で、生息地の広がりを防ぐ方法を示した計画も作られる予定だ。

 

まとめてみると、
侵略的外来種:アライグマ、セアカゴケグモアメリカザリガニインドクジャクなど
重点対策外来種ウシガエル、グリーンイクアナなど
総合対策外来種グッピー、リスザルなど

 

関連参照:

健康ライフのヒント集 
つまらんことでしょうか 
スリムさんの感想 
わからんこと

大きな魚よりも「小さい魚」がいい

いま一家の主が40歳前後のご家庭では子育て真っ最中という人も多いでしょう。

 

子どもの頃に何を食べたかはその人の一生の食習慣の基盤になるといわれています。

少し前まで、中年になると魚好きが増え、和食中心に戻ってくる傾向が見られたものですが、最近はそうとは言えない状態で、和食に戻る傾向は次第に少ないといいます。

 

実は現在の中年層の子ども時代には、すでに魚中心の日本の伝統的な食習慣がくずれ始めていたのです。
 
日本の伝統的な食習慣は世界的に健康によいことが認められ、その習慣を伝えていくのは大人の重要な役割であり、責任だといえるしょう。
 
大日本水産会の調べによると、毎日のおかずは56%の家庭で「肉料理のほうが多い」と答え、外食では62%が「肉料理」を好んで食べているそうです。


家庭で魚料理を敬遠する理由は、

・調理や後片づけが面倒だから、

・魚くささが残るのがイヤだから、

 

などが主な理由だといいます。
 
家族の健康のために、そして子どもに健康によい食習慣を伝えていくためにも、「今日はおサカナよ」という日をもっと増やすようにしたいものです。


最近は、電子レンジで焼き魚ができる便利グッズも出回っています。

こうしたものを活用すればキッチンが魚くさくなることもなく、後片づけも簡単にできます。
 
魚を食べなさいというと、手間いらずのお刺身や手軽な寿司に手を伸ばす人も多いでしょう。お刺身や寿司はいまや世界のブームになっており、なかでもマクロは人気の中心です。


世界中で食べられるようになったために、マクロの争奪戦が演じられているというニュースを見聞きすることがあるほどです。
 
マグロの赤身にはDHAが多く含まれ、脂身にはEPAやビタミンA・D・E、血合いにはコレステロールの代謝促進や肝臓強化に効果を発揮するタウリン、貧血を予防するも含まれています。
 
しかし、栄養的にはその生物の体を丸ごと食べる全体食のほうがすぐれています。


シラスや豆アジなど、頭から尾まで食べると、微量金属などふだんなかなかとれない
栄養分もとることができるからです。
 
ですが、ふだんの食卓には、大きい魚よりも小さい魚のほうがおすすめです。
 
また、日本人は縄文時代から海藻を食べており、いまでは日本中で約150種もの
海藻が食用にされているそうです。

ワカメ、ノリ、コンブ、ヒジキ、モスク、寒天など海藻をさまざまに調理してさかんに食べていることも、日本人の食の知恵のすばらしさを示しています。実は世界では海藻はほとんど食べられていないのです。
 
海藻にはミネラルやビタミンが豊富に含まれ、さらに海藻のネバネバ成分・フコダ
インには抗がん作用があることも知られています。

 

一日に一回は、意識して海藻を食べることを心がけたいものです。

 

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 健康ライフのヒント集 

つまらんことでしょうか

 スリムさんの感想 
わからんこと 

アルツハイマー、発症前に判定できる!

血液から原因たんぱく量検査を検査することによって

アルツハイマー病が発症前に判定できる!


アルツハイマー病につながるたんぱく質「アミロイドペータ」が脳に異常に蓄積しているかどうか、血液から判定する方法を発見したというニュースです。

 

国立長寿医療研究センター(愛知)などの研究チームが日本学士院発行の11日付の学術誌に発表したもので、治療薬開発に役立つと考えられるほか、将来はアルツハイマー病発症前の検査に使える可能性もあるという。

 

同センター研究所の柳沢勝彦副所長、ノーベル化学賞を受賞した田中耕一島津製作所シニアフェローらが共同で研究を行った。‐’
 
研究チームは血液中に、脳から流れ出したとみられるアミロイドベーダに似たたんぱく質「APP669-711」があることを発見した。

 

血中のアミロイドベーダの量と比較し、脳へのアミロイドベータ蓄積の有無を判断することに成功した。

 

患者ら62人の血液を調べ現在、蓄積の診断に用いられている陽電子電子放射断層撮影(PET)と比較したところ、92.5%の確率で蓄積を判定できたのです。

 

アルツハイマー病はアミロイドベーダの蓄積から始まり、神経細胞の機能低下、認知症などの発症と長期間かけて進行する。

 

研究チームは、今回の検査法で発症前の患者を集められれば、発症を防ぐ薬の開発に役立つとしている。今後検査法の実用化も目指すことにしている。

 

科学の進歩が人間に役立つのはうれしいことです。

 

関連参照:

健康ライフのヒント集
つまらんことでしょうか 
スリムさんの感想 
わからんこと 

 

肝臓のことを知る

肝臓について確認事項。


・再生能力が高くエイジングに強い。
・ただし、不調が自覚しにくい。
 
ざっくりいいますと、肝臓は、体にとって、いらないものを無害化しているのです(解毒作用)。


人体の化学工場」の異名を持つマルチプレーヤーなのです。

具体的にいいますと消化に欠かせない胆汁を作り、栄養素の貯蔵や加工を行い、アルコールなどの解毒を担当しています。


重要な機能を担うだけに、再生能力は高く老化には強いのですが、何らかの原因で肝臓に炎症が起こる肝炎に陥ると機能が低下して衰えることがあります。

 

日本人の肝炎の8割はウイルス感染によるものといわれています。
このほか、お酒や甘い物の摂り過ぎなどで肝臓に脂肪が溜まりすぎる脂肪肝になると肝炎になりやすいのです。

 

「沈黙の臓器」で異変が自覚症状に現れにくいので、健康診断の際、肝機能チェックは怠りなく行うことが必要です。

 

関連参照:

ビタミン・ミネラル便利事典 

アディポネクチンの増やし方

サプリメントとの付き合い方 

 

大腸の役割を見直す。

大腸の役割は水分を吸収して便を作ることです。

口から続く消化管の終着駅が大腸です。長さは1/5mほどで、盲腸、結腸、直腸の3つのパートに分けられます。
 
その大半を占める結腸では、小腸で消化吸収を終えたドロドロの内容物から水分を吸収し、固形化して便を作る。結腸で作られた便は、食べ物が胃に入ると反射的に強い収縮で直腸に押し出され、排便が促されるのです。

 

また、野菜などの食物繊維は消化されにくく、便のカサを増やし、腸管を刺激して便通を促進します。腸内環境を改善して老化を防いでいるのです。

 

女性がもっとも気をつけておきたいがんは、この大腸のがん。

加齢とともに増える臓器のがんには老化の影響が少なくありません。 
日本人の3人に1人はガンで亡ぐなっていますが、女性の部位別がん死亡率の第1位は大腸がんなのです。
 
消化器のがんの発生には、やはり食べ物が大きく関わります。


国立がん研究センターが2011年に発表した研究では、

牛肉や豚肉を多く食べる女性はあまり食べない女性よりも、大腸ガンのひとつである結腸ガンの発生リスクが40%以上高くなるといいます。


加齢とともに善玉菌が減り、悪玉菌が増えて腸内環境が悪化する。

消化管が内容物を口から肛門へ押し出す蠕動運動は加齢で低下していきます。
内容物が大幅に停滞し易くなると便が硬くなりすぎ、便秘しやすいのです。


大腸に棲む腸内細菌には善玉菌、悪玉菌、日和見菌とがありますが、便秘気味だと善玉菌が減り、悪玉菌が増えて腸内環境が悪化して老化の引き金になることもあります。


乳酸菌などの善玉菌を含む発酵食品や食物繊維は善玉菌を優位にして腸内環境を整え
大腸の抗酸化に貢献するのです。

 

関連参照:


ビタミン・ミネラル活用事典

 

高齢者向け肺炎球菌ワクチンの話

若い人にはピントと来ないでしょうが、高齢化している日本の、肺炎の話です。

 

日本人の主な死因の3位が肺炎、というのはテレビでたびたび耳にしていたのだが、実際はどうなんだろうと思っていました。

 

たまたま、新聞に肺炎のことが載っていたのでちょっと勉強してみたのです。

 

高齢者向けの肺炎球菌ワクチンが今月(10月)から、予防接種法に基づく定期接種となった。肺炎の発症や重症化を防ぐのが目的で、今年度から2018年度までは、65歳以上の人が5歳刻みで対象となるのだ。
         

肺炎球菌は、鼻や喉の奥に付きやすい細菌で、約90種類の型がある。
肺炎の病原菌として最も多く、約3割を占めるとされる。国内では高齢化により、肺炎で死亡する人が増えているのだ。

現在、日本人の死亡原因として、がん、心臓病に続き3番目に多いのだ

定期接種化により、今月から65歳、70歳、75歳という具合に、65歳以上の人が5歳刻みで定期接種の対象になる。
また、60~64歳でも、心臓や腎臓、呼吸器などに重い障害がある人も対象になるのだ。
 
定期接種で使われるのは、「ニューモバックスNP」というワクチンだ。
約90種類の肺炎球菌のうち、主に肺炎を引き起こす23種類に対応している。

ニューモバックスは国内で1988年に発売され、すでにこれまで自費で接種する任意接種で700万人以上の人が接種している。

国内の高齢者施設で暮らす人を対象にワクチンの効果を調べた研究では、接種を行ったグループは、していないグループに比べて病気の発症率を抑えられたという結果が出ている。

日本医大呼吸ケアクリニック所長の木田厚瑞さんは
「これからの季節は、インフルエンザワクチンとともに接種すると、肺炎の予防効果は高まる」と説明している。

 

一方、小児の定期接種として昨年導入された小児用肺炎球菌ワクチン

「プレペナー13」が今年6月、定期接種65歳以上の高齢者向けに適用拡大され、任意接種の形で接種できるようになったのです。

プレペナー13が対応できる肺炎球菌は13種類である。


ニューモバックスNPの23種類に比べると少ないが、抗体を作る働きはより強いとされる。

オランダで65歳以上の高齢者に行われた調査では、肺炎を予防する効果があった。
アメリカは今夏、高齢者にはまずプレペナー13を接種し、一定期間の後、ニューモバックスNPを接種することを推奨する、としたのだ。


川崎医大川崎病院内科准教授の宮下修行さんは「プレペナー13も定期接種として使えるようになれば、肺炎の予防効果を高められる可能性がある」と期待を寄せる。

ただ、国立病院機構東京病院外来診療部長の永井英明さんは「米国のような連続接種の有効性や安全性は海外のデータに基づくもので、日本人のデータはまだ示されていない」と話している。

 

厚生労働省は今後、専門家委員会を開き、高齢者に対するプレペナー13の有効性や安全性、費用対効果、欧米の状況などについて議論する。定期接種化の是非についても検討する方針だ。


東北大加齢医学研究所教授の渡辺彰さんは「臆測や見込みでなく、日本人のデータを示すなど、科学的根拠に基づいて議論することが大切だ」と話している。

 

一方、国立感染症研究所感染症疫学センター長の大石和徳さんは
「2010年、7種類の肺炎球菌に対応するワクチンを小児に打ち始めると、高齢者の病原菌も、この7種類から別の種類に変わった。今後の原因菌の変化をよくみていく必要がある」

と指摘している。

 

恵まれた日本人は医療の進歩の恩恵に浴し、ますます長生きしていくだろう。長生きもいいけど、ただ長く生きてるだけではつまらない。かっこよく長生きしてもらいたいと思うのだが、どうだろう。

 

関連参照:

ビタミン・ミネラル・便利事典 
アディポネクチンの増やし方