TISOKU

ゆっくりカタツムリのように。そこから世界が広がるはず。

高倉健は、晩年まで若々しかったのか?

2014年、俳優の高倉腱さんが亡くなられました。満83歳でした。

亡くなる数年前まで若々しい姿で映画に映画に出続けていました。

 

きっと、『単騎、千里を走る。』『あなたへ』などの作品に感動された方も多いことでしょう。

 

それにしても、健さんはどうして晩年まであんなに若々しい姿でいられたのでしょうか。もちろん、その理由はいろいろあると思います。ひとつこれではと思います。
 
それは健さんの「姿勢」です。

 

任侠映画に出ていた頃から晩年にいたるまで、健さんの姿勢はほとんど変わっていません。

すっくと立って、ただそれだけで男の哀愁のようなものを漂わせる……それこそが健さんなのでしょう。

 

そういう健さんの姿勢のすばらしさに若々しさの大きなポイントかあるのではないでしょうか。

 

そもそも、姿勢のいい悪いには、筋肉量が大きく関係しています。
筋肉の大きな役割のひとつは、身体を支えることです。
筋肉量かしっかりキープされているからこそ「いい姿勢」を保てるのです。

 

ろくに運動をせずにいると、筋肉か減少するに従って姿勢か崩れてきます。
たとえば、中年以降、肩が落ちてきたりねこ背になってきたりするのは、筋肉が落らてきた証拠です。

 

背骨まわりの筋肉が減って体幹を支える力が弱ってくるから、上半身が重みに耐えかねて丸まってくるのです。


普段から姿勢に気をつけていたとしても、筋肉量低下が進む50代、60代くらいになるとで否応なく姿勢が崩れてきます。

 

また、70代、80代ともなれば、すっかり支える力が弱って、背や腰が丸まった「おじいさん体型」「おばあさん体型」になってしまいます。


ところが、健さんは、あのスラッと背を仲ばした姿勢を、若い頃から晩年までずっとキープし続けたのです。

 

おそらく、その陰には相当精進努力があったのでしょう。


健さんは「俳優は肉体労働」というのか信条だったそうで、常日頃から筋トレやウォーキング、ストレッチなどの鍛練を欠かさなかったといいます。

 

『撮影現場では座らない』というのも有名な話ですが、そうやって立ち続けていられたのも、普段から体を鍛えていたおかげたったのかもしれません。

 

ちなみに、いい姿勢を保つためにいちばん重要な役割を果たしている筋肉はどこなのか、ご存じでしょうか?


答えは、身体の奥深くにある「大腰筋」です。
大腰筋は背骨と大腿骨とをつないでいる筋肉で、二足歩行をする人間にとっては「大黒柱」のような存在です。

 

このこの大黒柱がしっかりとていると、頭の先からつま先までがまっすぐ伸びて、いくら押してもびくともしないような、逞しくてどっしりとした安定感のあるカッコいい立ち姿勢をつくることができるのです。
 
これは推測でしかありませが、健さんの「大黒柱―大腰筋」はさぞかししっかりしていたのではないでしょうか。
 
年をとっても若々しく見られたいのであれば、まっすぐ伸びたいい姿勢を維持していかなくてはなりません。

 

そしてそのためには、普段から筋トレを行って「身体を支える筋肉」を鍛え、ちょとやそこらでは揺らがない丈夫な「柱」を作って行く必要があるということでしょう。

 

関連参照:
中高年からの筋肉作り 

転ばぬように、歩き続ける方法