死ぬには"がん"がいい。治療はせずに。
『大往生したけりゃ医療とかかわるな』の著者・中村仁一氏は
「本来、年寄りはどこか具合の悪いのが正常なのです。不具合のほとんどは老化がらみですから、医者にかかって薬を飲んだところで、すっかりよくなるわけではありません。」
「昔の年寄りのように、年をとればこんなものと諦めることが必要なのです。
ところが、『年のせい』を認めようとせず、『老い』を『病』にすり替えます。
なぜなら、『老い』は一方通行で、その先には『死』がありますが、病気なら回復が期待できますから」
あまり医療に頼りすぎず、老いには寄り添い、病には連れ添う、
これが年寄りが楽に生きる王道だ、という。
そして、次のようにいう。
死ぬのには"がん"に限る。ただし、治療はせずに、と。
中村氏はその理由を二つ挙げている。
その1:周囲に死にゆく姿を見せるのが、生まれた人間の最後の務めであるから。
その2:比較的最後まで意識清明で意思表示が可能なのが、がんなのです。
きちんと身辺整理をし、お世話になった人に感謝やお別れを伝えることができる死に方だといえるというのです。
人生の終え方として、「自然死」。
出来たらガンで意識清明で意思表示が可能な死に方をしたいものだ。
死ぬのには"がん"に限る。ただし、治療はせずに
この言葉は実は最近我が家ではよく交わすようになっています。
そのために私は日々ウオーキングなどを意識的に実行し、
妻は持病を今のうちに直すようにしています。