「本来の姿形」をしているものを食べていますか?
スーパーの切り身の魚はわかっても、お頭がついている魚全体の姿を見せると、何の魚かわからない子供が多いと聞きます。
また、たとえば、かまぼこを食べるときに「これからお魚の命をいただくんだよ。感謝して食べようね」といわれても、感謝の気持ちはなかなか湧いてこないでしょう。
尾頭つきの魚を食べ、おなかをえぐって味わうときに、「残酷」であることとともに感謝の気持ちも抱くのではないでしょうか。
かまぼこを板からはがすときに「痛そう」とはなかなか思えないものです、
これは、子供に対しての食育という意味だけではありません。
やはり私たちは、食物そのものの姿形のあるものを選ぶのが基本なのではないでしょうか。
かまぼこよりは魚を、ハムやウインナーよりはお肉を、加工されれぱされるはど添加されるものも増えていきます。
食べるなら、できればその食品全体を食べるように心がけるべきです。
ですから、魚なら大きな魚より小さな魚。
マグロの切り身よりはメザシやシラスなど、食卓にのるものがいいのです。
逆にいえば、丸ごと食べられない大きな魚やお肉はたくさん食べないほうがいいがいいといえるでしょう。
ひとつのものを丸ごと食べる考え方を、「一物全体」といいます。
ひとつのまとまりのあるものは、それだけでバランスが取れているのです。
ひとつのまとまったものは、何か特別な働きがあるものです。
食物全体をいただくということは、糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルといった私たちが知っている五大栄菱素では語りきれない、栄養学などではわからない、そのものの「生命力」が働いているのです。
皮つき、根っこつきといっても、もちろん可能な範囲でいいのです。
お米なら玄米、野菜なら葉っぱから根っこまで、魚なら頭から尻尾まで食べることを意識してみませんか。
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