昼食後、異常に眠くなる、ということ
脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンは、内臓脂肪が多いメタボの状態では分泌が減少してしまうことから、まずは肥満を解消することが重要です。
そのためにも栄養バランスのとれた食事と適度な運動が欠かせません。
なぜ現代人がメタボ体型になりやすいのかといえば、日本の食生活の変化が大きくかかわっています。
栄養バランスを意識しないで暮らしていると、街にあふれるファストフードや牛丼ラーメン、揚げ物など、炭水化物に偏りがちな食事になってしまいます。
100円のハンバーガーや300円以下の牛丼やうどんなど、低価格も手を伸ばしやすい要因です。
逆にたくさんとりたい野菜の値段は上がっていて、体にいい食生活をしたいけれど難しい、という人も多いことでしょう。
日本人は欧米人に比べてインスリン抵抗性が高いため、糖尿病になりやすい傾向にあります。
したがって、現在の糖質を中心とした食生活は見直す必要があります。
精製した白いごはんやうどんなどの食事は糖質過多になる大きな原因です。
なぜなら、玄米や全粒粉といった未精製のものには、ぬかの部分に栄養や食物繊維が残っていて、それを一緒に食べることで糖の代謝を助けてくれるからです。
血糖値を常に上げていないと落ち着かないという状態はまさに依存です。
糖質には砂糖も含まれます。甘い物がやめられない人も、「砂糖中毒」といえるでしょう。
コカインや覚せい剤などの麻薬をハードドラッグと呼ぶのに対して、砂糖などの糖質は「マイルドドラッグ」と呼べるほど中毒性があります。
昼食後、異常に眠くなるのは、その危険のサインなのです。
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