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大腸の役割を見直す。

大腸の役割は水分を吸収して便を作ることです。

口から続く消化管の終着駅が大腸です。長さは1/5mほどで、盲腸、結腸、直腸の3つのパートに分けられます。
 
その大半を占める結腸では、小腸で消化吸収を終えたドロドロの内容物から水分を吸収し、固形化して便を作る。結腸で作られた便は、食べ物が胃に入ると反射的に強い収縮で直腸に押し出され、排便が促されるのです。

 

また、野菜などの食物繊維は消化されにくく、便のカサを増やし、腸管を刺激して便通を促進します。腸内環境を改善して老化を防いでいるのです。

 

女性がもっとも気をつけておきたいがんは、この大腸のがん。

加齢とともに増える臓器のがんには老化の影響が少なくありません。 
日本人の3人に1人はガンで亡ぐなっていますが、女性の部位別がん死亡率の第1位は大腸がんなのです。
 
消化器のがんの発生には、やはり食べ物が大きく関わります。


国立がん研究センターが2011年に発表した研究では、

牛肉や豚肉を多く食べる女性はあまり食べない女性よりも、大腸ガンのひとつである結腸ガンの発生リスクが40%以上高くなるといいます。


加齢とともに善玉菌が減り、悪玉菌が増えて腸内環境が悪化する。

消化管が内容物を口から肛門へ押し出す蠕動運動は加齢で低下していきます。
内容物が大幅に停滞し易くなると便が硬くなりすぎ、便秘しやすいのです。


大腸に棲む腸内細菌には善玉菌、悪玉菌、日和見菌とがありますが、便秘気味だと善玉菌が減り、悪玉菌が増えて腸内環境が悪化して老化の引き金になることもあります。


乳酸菌などの善玉菌を含む発酵食品や食物繊維は善玉菌を優位にして腸内環境を整え
大腸の抗酸化に貢献するのです。

 

関連参照:


ビタミン・ミネラル活用事典