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ゆっくりカタツムリのように。そこから世界が広がるはず。

野菜は工場でつくる時代?!

四季を通じて安定した収穫をもたらす「植物工場」。

 

堺市大阪府立大植物工場研究センターは先月から、高品質の野菜を栽培するための最適条件を探る実証施設を本格稼働している。

 

その大きな特徴は、施設内のすべての光源に、今年のノーベル物理学賞で注目を集めた発ダイオード(LED)を利用している点だ。

 

植物は光の色によって成長具合に違いが出るため、光の色の調整がしやすいLEDが採用されたのだ。

 

ここの統括コーディネーター(70)は

「様々な色のLEDを組み合わせて検証し、施設で栽培するレタスが速く育つ遠赤外線を含む赤みがかつた色合いの照明にした」

と話している。・蛍光灯に比べて3割の節電効果もあるという。
 
・また、光合成が起きやすいよう、室内の二酸化炭素の濃度を大気中の2~3倍に保っているほか、室温もレタスに最適な20~25度にしている。

こうした成長を促す工夫により、出荷までにかかる日数は約40日で、露地栽培より20~30日短くできるのだ。


また、価格競争力を高めるため、可能な限り人の手を省いているのも特徴で、小さな苗の段階で特殊な装置を使い、成長に必要な植物の遺伝子が正常に働いているかを確認し、優良な苗だけを育てている。

 

苗の載ったトレーは自動で所定の棚に運ばれ、成長に合わせて延ベ1300平方メートルの施設内を移動する。

 

日本施設園芸協会の調査では、今年3月時点で全国に383か所の植物工場があり、2年前より1.8倍に増加した。特に放射性物質による汚染の風評に悩む福島県では、新設が相次いでいる。

 

安倍首相は昨年8月、中東諸国を訪問した際、日本の先端技術が詰まった植物工場を売り込んだという。

植物工場は農業分野の成長戦略の大きな柱として期待されているのだ。


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